トランプ氏、襲撃事件後初めて議会訪問 共和党に結束促す

David Morgan Andy Sullivan Gram Slattery

[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ前米大統領は13日、連邦議会近くの関連施設を訪問し、共和党議員らと非公開会合を開いた。ウクライナ支援を批判し、中国製品などに対する関税に支持を表明した。11月の大統領選に向け、共和党の結束を図る狙いがあるとみられる。

トランプ氏は下院と上院の共和党議員らと個別に会談した。議員らに対し、サービス業のチップ収入に対する課税廃止も呼びかけた。会合に参加した共和党議員らが明らかにした。

人工妊娠中絶の是非については、各州がそれぞれの政策を判断すべきだとの考えを示した。

ドン・ベーコン下院議員は、トランプ氏がウクライナ支援について「ウクライナが勝利したらどのような利益があるのか」と考えているようだと述べた。また、マット・ゲーツ下院議員によると、トランプ氏は米鉄鋼業界保護に向けた関税を支持すると発言したという。

トランプ氏が議会前を訪れたのは、自身が起訴された2021年1月の議会襲撃事件後初めて。事件ではトランプ氏支持者らが20年大統領選の結果を覆そうと議会を一時占拠した。

また、この日は襲撃事件後初めて共和党上院トップのマコネル院内総務とも会談した。2人の関係はマコネル氏が前回大統領選でバイデン氏の勝利を認めて以来冷え込んでいた。一方、共和党上院の穏健派議員であるスーザン・コリンズ氏らは会談を欠席した。

民主党のトンプソン下院議員は「議会を汚す致命的な反乱をあおっておきながら、どの面を下げてこの場所に来られるのか」とトランプ氏を批判した。

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