さいたまに憩いの親水公園整備 2027年オープン 2.6万平方メートル、交流の拠点に 事業者を選定

公園の全体イメージ(事業者提供)

 埼玉県さいたま市は、パークPFI(公募設置管理制度)を活用して「(仮称)岩槻南部新和西地区近隣公園等」(岩槻区美園東ほか)を運営する民間事業予定者を選定したと発表した。水と緑に囲まれ、地域住民同士が交流できる“憩いの場”となる施設などを設計、整備し、2027年4月の供用開始を予定している。

 市都市公園課によると、公園の総面積は約2万6千平方メートルで事業者は地域の拠点としてスポーツ、コミュニティー、自然を核とした機能を取り入れ「みそのウイングシティ」のコミュニケーションのハブとなる公園を提案。開放感あるコミュニティーハウスや親水施設と川沿い散策路、子どもたちが時間を忘れて遊べる多目的広場や遊具などの設計、整備を進める。国は「使われ活(い)きる公園」の実装化を提唱していて、同課は「皆さんが足を運びたくなるような公園にしていきたい」と語る。市負担の公園整備費は2億8685万円で、市は2024年度一般会計補正予算案として6月定例会に計上した。

 1事業者が応募し、市公募対象公園施設設置等予定者選定委員会などが選定した。事業者はダイバーシティ美園Park共同企業体。代表法人が内田緑化興業(さいたま市)、構成法人は環境ネットワーク美園(同)と高野ランドスケーププランニング(札幌市)。指定期間は27年4月~47年3月までの20年間で、指定管理料は年間約1319万円。

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