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Foo Yun Chee
[ブリュッセル 14日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は、米アップルと米メタ・プラットフォームズが「デジタル市場法(DMA)」に違反しているとして、夏休みまでに両社への暫定的な制裁を発表する可能性が高い。消息筋3人が14日、明らかにした。
欧州委は3月、DMAに基づいて両社とグーグルの親会社、米アルファベットの調査を開始。アップルとメタを、対応を優先すべきケースだと判断しているという。
DMAに基づく制裁は、反トラスト法(独占禁止法)の制裁と類似したもので、まずアップルに、次いでメタに制裁を科す可能性が高いと消息筋らは述べた。
DMAは、巨大IT企業が小規模な競合企業に競争の余地を与え、ソーシャルメディア・プラットフォームやインターネットブラウザー、アプリ市場などのユーザーが競合サービスに簡単に切り替えられるようにするよう義務付けている。
ベステアー欧州委員(競争政策担当)が退任する11月までに制裁の最終決定が下される見通しで、企業はその前に是正策を示すことができる。最終的な制裁には、世界の年間売上高の10%に相当する罰金が含まれる可能性がある。
アップルについて欧州委は、アプリ開発業者がユーザーにアプリ市場「アップストア」以外でのアプリの無料提供を知らせるのを阻んでいる点などを問題視している。
メタについては、広告無しで「フェイスブック」や「インスタグラム」を利用したいユーザーに登録手数料を払わせる「ペイ・オア・コンセント」モデルに制裁の焦点が絞られる見通し。
欧州委とメタはコメントを控えた。アップルは、DMAの順守に自信を持っているとする3月の声明を示した。
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