バランスこだわり5品目、105食分調理 百石高の給食提供実習スタート 

105食分の給食作りに励む生徒

 青森県立百石高(志村博校長)の食物調理科3年生による本年度の給食提供が14日、同校で始まった。卒業後、調理師になるための技術を身につけることが目的で、同日は給食105食分を作り、同科の生徒や教職員に提供した。

 総合調理実習の一環で毎年実施している。同科の3年生28人が3班に分かれ、週替わりで調理を担当。本年度は13回程度の給食提供が予定されている。

 生徒たちは予算に合わせてメニューを決め、食材の発注から調理、配膳まで、料理提供までの全ての流れを担当する。料理の腕を磨くだけでなく、社会とのつながりを意識して、実習に臨む。

 この日はバターライスや肉料理、サラダなど、栄養バランスにこだわったメニュー5品目が提供された。チーフを務めた3年の山田麻央さん(17)は「メニューを考えるのが大変だったけど、(本年度の)最初にしてはよくできたと思う。メンバーと助け合いながら調理できたのがよかった」と満足げに語った。

 給食を味わった3年の原心花さん(17)は「料理の盛り付けや食材の切り方が綺麗。質の高い給食だと思う」と話した。【全文】

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