若いアイデア、もっともっと 「青森屋」と三農恵拓生が意見交換

魅力会議でさまざまな意見を出し合う生徒たち

 三沢市の「星野リゾート 青森屋」で12日、青森県立三本木農業恵拓高の生徒と同施設スタッフによる「魅力会議」が開かれた。青森県の伝統文化の継承に向けた方策や新たな商品開発などに向け、活発な意見を出し合った。

 青森屋は、宿泊客への新たな体験メニューの提供や土産品の取り扱いなどに関し、スタッフ同士が定期的に会議を開いている。

 青森屋も同校も十和田市の伝統工芸品「きみがらスリッパ」にまつわる活動を行っていることがきっかけとなり、同校植物科学科の施設園芸研究室に所属する2、3年生8人が会議に参加。青森屋にとっては高校生の感性や発想を参考に新たな体験メニューや商品開発につなげる狙いがある。

 生徒たちは館内や、きみがらスリッパの材料になるデントコーン畑などを見学した後、施設スタッフと会議に臨んだ。生徒からは「テラスでバーベキューをやっては」「リンゴの花を使ったスイーツ開発はどうか」などさまざまなアイデアも。さらに、同校で課題研究として「紫根染(しこんぞめ)」など野菜や草木など植物由来の染色技術を学んでいることもあり、宿泊客への体験オプションとして染色体験をやってみてはどうか―といった意見も上がった。

 3年の齊藤海結さん(17)は「紫根染など、地域に伝わる文化の魅力をもっと伝えられたらうれしい」と笑顔を見せた。

 本年度はあと数回、会議や打ち合わせを行い、コラボ商品の検討を進める。【全文】

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