電力会社職員が野鳥の巣を「引っ越し」 中国新疆ウイグル自治区

電力会社職員が野鳥の巣を「引っ越し」 中国新疆ウイグル自治区

 【新華社ウルムチ6月17日】中国新疆ウイグル自治区アルタイ地区の額爾斉斯(エルティシ)川流域でこのほど送電大手、国家電網傘下の国網アルタイ供電の職員が送電用の鉄塔上部に作られた国家2級保護動物、セーカーハヤブサの巣の「引越し」を行った。

 同川の流域は水草が豊富で、多くの野鳥の生息・繁殖地となっている。湿地帯や密林にある送電鉄塔は、鳥の巣作りには理想的な場所だが、巣が電線に接触して停電を引き起こす可能性もある。

 職員は碍子(がいし)の上にあった巣を架空送電線を支える腕金の部分に移し、自ら溶接した巣台を設置。野鳥を守ると同時に送電線の安定的な運用を確保した。(記者/阿曼)

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