松山英樹さすがの安定感 メジャー最終戦7月「全英オープン」へ弾みつく6位

笑顔も見せた松山英樹(ロイター=USA TODAY Sports)

米男子ゴルフツアーの今季メジャー第3戦「全米オープン」最終日(16日=日本時間17日、ノースカロライナ州パインハーストのパインハースト・リゾート=パー70)、首位と5打差の5位から出た松山英樹(32=LEXUS)は1バーディー、1ボギーの70で回り通算2アンダーの6位。2021年「マスターズ」以来のメジャー2勝目はならなかったが、世界トッププロの存在感を見せた。20年大会覇者のブライソン・デシャンボー(米国)が6アンダーで2度目の優勝を果たした。

3日目を終え「良いプレーができるように準備したい」と語っていた松山。出だしの1番でグリーンを外したものの、パーセーブでスタート。8番までパーが続く我慢のゴルフとなったが、9番パー3で第1打をグリーン左のバンカーに入れてしまう。第2打をなんとかピン横2メートルに付けるがパーパットを外してしまい、ボギー。スコアを1つ落とした。

しかし影響されることなく、12番までパーで耐え、チャンスをうかがった。そして13番パー4で1オンに成功。きっちりバーディーを奪った。しかし、その後勢いに乗れずスコアを伸ばすことはできなかった。

松山は「スタートからショットがなかなか思うように打てず、昨日同様苦しんだなと思う。こういうコンディションなのでちょっとしたミスが顕著に出る。3日目、4日目を戦えるショットがなかったのかな」と振り返った。一方で「2日目みたいに入らず悪かったですが、徐々に進歩していると思うのでこれを続けていきたい」と前を向いた。

松山は2021年のメジャー「マスターズ」でアジア人初制覇。今年は2月の「ジェネシス招待」でアジア勢最多となる米ツアー通算9勝目を挙げた。今大会では2日目に首位に3打差にまで迫る8位に浮上。メジャー2勝目の期待がかかったが、惜しくも逃した。

それでも大きく崩れぬ安定感はさすが。今季メジャー最終戦「全英オープン」(7月)も楽しみになってきた。

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