森田豊医師 子供が熱中症になりやすい理由と対策を投稿「子供は汗をかく能力が劣っている」

熱中症で苦しそうな子ども(写真はイメージです)

医師でジャーナリストの森田豊氏(60)が17日、ブログを更新。子供が熱中症になりやすい理由とその対策を投稿した。

まず「子供は大人に比べて、●汗をかく能力が劣っている (今の時期は年代を問わず暑熱順化していない)」と大人と比較して汗をかく能力が劣っていることを指摘。子供は汗っかきというイメージがあるが、実は発汗能力は劣っているという。また、6月の今の時期はまだ大人も子供も暑さに体が順応していないが、子供はさらにその悪影響を受ける危険性がある…ということのようだ。

さらに「●身体が小さく環境の影響を受けやすい。(強い照り返しや気温が体温以上の場合は、大人よりも外からの熱の影響を受けやすい。)」と子供ならではの身体的特徴に加え「●暑さや体の不調を、自分の言葉で伝えるのが苦手(遊びに夢中になると、のどの渇きや気分の悪さなどを自覚しにくい。暑さに対する経験が少ないので、つらさを言葉にしにくい)」と自身の体調を周囲にうまく伝えられない点をあげた。

その上で大人ができる対策として「●顔色や汗のかき方を注意して見る(顔が赤く、大量に汗をかいている場合には注意を。周りの大人が気をかけよう)」と顔色や汗の量に注意すること「●水分を多めに取らせる(子供は新陳代謝が活発で、汗や尿として体から出ていく水分が多く、脱水を起こしやすい)」とも指摘。

また気温だけではなく「●地面からの熱に気をつける(背が低かったり、ベビーカーの利用の際は、照り返しの影響を受けやすい)」「●高温多湿な場所で、物事に熱中してしまわないように配慮する。(運動だけでなく、遊びなど)」などの2点にも注意するよう呼びかけている。

今後、子供の熱中症が多発することが予想されるが、これらの点に注意したいところだ。

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