広島市の中心に新たな高層ビル 「魅力が向上する場所」へ 基町駐車場跡地をプレゼン【アナたにプレゼン・テレビ派】

【動画】広島市中心部が変わる 基町駐車場跡地はどうなる【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。今回プレゼンするのは、木村和美アナウンサー。「変わりゆく広島の街」と題して、解体中の基町駐車場跡地についてプレゼンします。

広島市中区にある基町駐車場は今、解体が進んでおり、2024年9月までに解体を終了し、10月からビルの工事に着工する予定です。

基町を含む紙屋町・八丁堀エリアは、近くに原爆ドームや平和公園、広島ゲートパーク、そして基町クレドなど商業施設もあり、多くの観光客が訪れる場所です。また、相生通りはオフィスも多く立ち並び、中四国最大の商業集積地となっています。基町・相生通り地区の再開発は、民間と県や市が連携して進めている再開発事業の1つです。

この場所にあった旧朝日会館、市営駐車場、中国電力基町ビルを一帯的に再開発する計画で、31階建ての高層棟・変電所棟・市営駐輪場棟の3棟が建つ予定です。

高層ビルの高さは160mで、地上31階・地下1階建てとなり、3つに分かれた機能を持ちます。1階から6階に当たる低層階には、広島ゲートパーク(旧市民球場跡地)の西側にある広島商工会議所が移転します。さらに、地域の賑いを活性化できるような商業施設を作ることを計画しているということです。どのようなテナントが入るのかはまだ検討中で、相生通りに面した場所であることから、思わず立ち寄りたくなるようなテナントを誘致したいとのことです。

中層階の7階から19階のエリアには、広島市内最大級となる7000坪のオフィスが入ります。例えると、マツダスタジアムでのグラウンド部分の2つ分の広さです。多くの企業の事務所が入ることも予想されます。高層階の20階から31階のエリアには、多様な宿泊機能を備えたラグジュアリーホテルなどが入る予定で、どのホテルを誘致するかは未定ですが、国際都市・広島を訪れる国内外の観光客を迎え入れる場所になるように、整備を進めていきたいということでした。

高層ビルの相生通りに面した1階部分には、人々が集うことができる広場空間になり、商業施設もあることから誰もが立ち寄ることができる場所になりそうです。相生通りは交通量も人の通りも多いことから、立地を生かした空間作りに加え、都心に緑を取り入れることを意識したデザインとなっています。

6階にはオープンテラスを設け、子どもたちが遊ぶことができる芝生広場なども整備されます。また、6階周辺は商業施設などが入る低層階エリアとなり、大人も子どもくつろぐことができる憩いの場としての環境も整備されるということです。

高層ビルの他にも再開発に伴い、変電所棟と市営駐輪場棟が建設されます。変電所棟は、地上5階建てで駐車場としても利用することができるそうです。現在の敷地内には、中国電力の変電所棟がありますが、稼働させながら新しい変電所棟を建設。完成後に現在の変電所棟に駐輪場棟を建てるというように、段階的に施設を利用できるように3棟に分かれているということでした。

今回の再開発は官民連携で行っています。広島県は「建物そのものの整備だけではなく、地域全体が再整備によって魅力が向上する場所になれば」と期待を寄せていました。高層棟及び変電所棟は2027年に竣工予定、市営駐輪場は2029年度に完成予定ということです。地域の拠点として、ますます発展していく紙屋町・八丁堀エリアから目が離せません。

《2024年6月13日放送》

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