日本銀行金沢支店・新支店長に大川真一郎氏が着任 吉濱久悦前支店長は日本銀行本店で検査室検査役に

日本銀行金沢支店の新しい支店長に大川真一郎氏が17日着任し、能登半島地震で打撃を受けた地域経済の立て直しへ、日本銀行としての責務を着実に果たしていきたいと抱負を述べました。

大川真一郎新支店長は、神奈川県出身の52歳。東京大学を卒業後、1994年に日本銀行に入行し、これまでにワシントン事務所長や松本支店長などを経て、5月から金沢支店で次長を務めていました。

地震で被害を受けた輪島市などを視察した大川新支店長は、非製造業などを中心とした事業の立て直しに向けては、まだまだ時間を要すると感じたと述べました。

日本銀行金沢支店・大川真一郎新支店長「地域をもう一度活性化していくにはどうするかという話も勿論重要だが、まず生活再建をきちんとしてどうやっていくのか。リカバリーはしていくけどもそのペースはどうなっていくのかよく注視していきたい」

金沢支店長の交代は2022年3月以来となり、吉濱久悦前支店長は、日本銀行本店で検査室検査役に就きます。

また、北陸地方が抱える経済の課題について問われた吉濱久悦前支店長は、「深刻化する人出不足や若年層の人口流出に歯止めをかけるには、雇用の受け皿の整備などが必要」との認識を示しました。

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