15畳のリビングにオープン型のキッチン 半額以下のマンションも 人気高まる中古住宅 北海道

北海道で中古の戸建てやマンションなど「中古住宅」の人気が高まっています。

資材の高騰などで、新築の住宅より割安感やゆとりのある広さを求めている人が多くなっているようです。

(三井のリハウス札幌センター 伊積歩美さん)「こちらが当社で取り扱っている物件になります」

(岡本記者)「すごく広いですね。これで何畳くらいあるのですか?」

(三井のリハウス札幌センター 伊積歩美さん)「リビングだけで約15畳あります」

実はこちら、新築にみえますが中古の戸建て住宅です。

いま『中古住宅』が注目されています。

広々としたリビングに、オシャレなオープン型のキッチン。

さらには洗濯物などを干せる「サンルーム」。

先月リフォームしたばかりです。

紹介してもらったのは、木造3階建て築33年の戸建て住宅です。

現在の販売価格は3680万円です。

道内の中古の戸建て住宅の成約件数は、昨年度は3380件で過去最高を記録しました。

過去10年ではおよそ2割増加しています。

(三井のリハウス札幌センター 伊積歩美さん)「要因としては、建築費や人件費・土地価格の高騰に伴って、新築の戸建ての価格が高騰して、より割安感のある中古戸建てにお客様が流れている傾向があります。30代・40代の子育て世代のお問い合わせが非常に多いです」

札幌市中央区にあるリノベーションなど、中古住宅を扱う不動産会社です。

週末、中古住宅に興味を持った多くの人たちが訪れていました。

(成約した人)「築年数が古いものだと買いやすいし、自分たちの気に入ったように間取りの変更が出来たりとか、水回りも取り換えると新築と同じような感じで住めるというのがあったので、そちらを選択しました」

手掛けている札幌市中央区にある中古マンションです。

こちらは築49年・3LDKのマンションですがー

まるで新築のようなオシャレな内装と間取りに「リノベーション」されました。

お風呂は間取りを変えて、大人が足を伸ばして入れる広々とした空間に。

トイレはスタイリッシュな雰囲気に様変わり。

ファミリー層に人気の「対面式のキッチン」も新しく備えられました。

(カウイエ札幌中央店 市村まどかさん)「(物件の問い合わせは)昨年度と比べるとかなり早いペースですごく増えてきています。いま新築がすごく価格が上がってきているので、ちょっと手が届かないという方がいま中古にすごく流れています」

調査会社によると、札幌市内で去年分譲された新築マンションの平均価格は4980万円。

一方、この物件はおよそ2130万円と半額以下の販売価格です。

(カウイエ札幌中央店 市村まどかさん) 「(新築は)結構コンパクトな物件が多い。中古で価格を抑えてなおかつ広さもゆとりがあるというところは、中古ならではの良さかなと思います」

いま人気の中古住宅。

割安感やゆとりの広さなどが改めて注目されています。

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