がんと闘う子供たちにウィッグを 理容師がヘアカラー剤の空き容器集め寄付〈宮城県〉

がんと闘う子供たちに医療用のウィッグを贈ろうと県内の理容師たちが取り組んでいます。理容室で使い終わったヘアカラー剤のチューブを集めて、リサイクルも進めながら子供たちを笑顔にする取り組みです。

17日、太白区秋保で開かれた「東北理容競技大会」。東北6県の理容師たちがヘアカットの技などを競います。
会場の一角にあったのが、カラーチューブのリサイクルコーナーです。理容室で捨てられるヘアカラー剤の使用済みチューブをアルミ素材としてリサイクル業者に売却します。そのお金で医療用ウィッグを購入し、抗がん剤治療で髪の毛が抜けてしまう患者に、寄付しようという取り組みです。

県理容青年協議会 新田明 委員長
「髪とか気にする世代、中学生、高校生。親が買ってあげると言っても気にして『いいよいいよ』と逆に言ってるのではという世代にもらったらうれしいだろうと」

取り組みは3年前に始まり、去年はおよそ500キロの使用済みチューブが集まりました。そして、4万円前後のウィッグが3人分と、手入れ用品を買うことができ、東北大学病院を通じて子供たちに贈ったということです。

県理容青年協議会 新田明 委員長
「喜んでましたよとか、ありがとうという言葉をもらえる。すごく幸せになる」

今年は600キロ以上のチューブが集まる見込みで、5人分のウィッグを子供たちに届けたいということです。

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