俳優集団“ピラニア軍団”、三上寛プロデュース、坂本龍一らが参加した音楽作品がCDとLPで再リリース

東映所属の俳優を中心に1975年に結成された“ピラニア軍団”が1977年にリリースしたLP『ピラニア軍団』が、LP&CDで8月28日(水)に再リリースされることが決定。発売に先駆けて、全曲試聴動画が公開されました。

“ピラニア軍団”は、映画・テレビドラマで斬られ役・殺られ役・悪役・敵役を演じて作品を支える、所謂“大部屋”俳優たちが自然と寄り集まった飲み会を、メンバーの志賀勝が、いつか主役を食うことを夢見て「ピラニア会」と名付け、その後、プロデューサーの中島貞夫と渡瀬恒彦が発起人となり結成したもの。『仁義なき戦い』シリーズに出演しているのは有名ですが、1975年10月より放送された、日本テレビ系ドラマ『前略おふくろ様』に川谷拓三・室田日出男が出演したことで徐々に世間に認知されていき、小林稔侍、片桐竜次、志賀勝ら軍団の俳優が主要人物を演じた『暴走パニック 大激突』(監督:深作欣二)や『狂った野獣』(監督:中島貞夫)が1976年に封切りされると、ピラニア軍団ブームは盛り上がり、77年に軍団総出演の映画『ピラニア軍団 ダボシャツの天』(監督:山下耕作)も公開されました。

本作は、役者としても活動をしていたフォークシンガーの三上寛が、渡瀬恒彦との飲みの席で、ピラニア軍団のレコード制作のアイディアを聞き、ベルウッド・レコードで制作が実現したもので、1977年5月21日にリリース。M-4「俺(れーお)」とM-12「村歌~わしゃ知らん節~」を除く、11曲を三上寛が作詩・作曲。佐藤準、若き日の坂本龍一が編曲・キーボードを担当したほか、村上秀一・かしぶち(橿渕)哲郎・後藤次利・斎藤ノブなどの豪華プレイヤーが演奏に参加しており、歌唱録音は東映京都撮影所にて行なわれました。

プロデューサーには音楽を担った三上寛と映画監督の中島貞夫が連なり、応援団として渡瀬恒彦がライナーノーツを書き下ろし、女ピラニアと言われた橘麻紀が「菜の花ダモン」を歌唱。発売以来、LPレコードでの再リリースは実現しておらず、今回はファン待望のリリースに。さらに、CDには初音源化となる全曲の「インストゥルメンタル」音源の収録が決定。本音源は、キングレコードの保管倉庫からこの度発見されたテープに収録されていたもので、大変貴重な発見となりました。

また、あわせて、『ピラニア軍団』の発売記念キャンペーンも発表。LPとCDの初回製造分に封入される応募券を郵便ハガキに貼り応募すると、抽選で50名に特製【ピラニア軍団】トートバッグがプレゼントされます。LPが入るサイズで制作される非売品のレアグッズ。詳細は、応募券が印刷された商品封入チラシをご確認ください。

© 株式会社シーディージャーナル