“大谷翔平超え”の164キロをマーク!大谷の元同僚、エンジェルスが誇る23歳の“170キロ男”がMLB歴代2位のピッチングを披露!

ロサンゼルス・エンジェルスの投手、ベン・ジョイスが日本時間6月17日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦に先発登板し、球速102.3マイル(約164.6キロ)をマーク。エンジェルスで先発した投手としては2022年9月に大谷翔平が記録した101.4マイル(約163.2キロ)を上回り、最速の一球となった。

ジョイスは2022年、テネシー大学在学中に大学野球史上最速の105.5マイル(約169.8キロ)を記録。これは2010年にアロルディス・チャップマン(当時シンシナティ・レッズ)が打ち立てた人類最速105.8マイル(約170.2キロ)に次ぐ歴代2位のレコードとなった。

その実績を引っ提げて同年にエンジェルスへ入団。昨年5月のメジャー初登板でも103.2マイル(約166キロ)を計時し、クローザーとして13試合で防御率2.08とまずまずの成績を残した。

今季は2Aで18試合に登板し19回11与四球、34奪三振、防御率4.26。しかし5月4日以降は11.1回で21奪三振、防御率1.59と好調だった。6月2日にはメジャー昇格を果たし、6日のサンディエゴ・パドレス戦では1回1被安打無失点で初ホールドしていた。

この日の試合ではオープナー(本来はリリーフで起用されるが、上位打線が続く序盤に投げ、本来の先発投手につなぐ投手)起用でメジャー初先発を果たし、2回を投げ被安打1、3奪三振2四死球無失点で抑えた。

米データ分析会社の『Codify Baseball』によれば、ジャイアンツ戦でジョイスが記録した102.3マイルは、MLBの先発した投手の中でもハンターグリーン(シンシナティ・レッズ)の102.4マイルに次ぐ歴代2位の記録。また、今回の登板でエンジェルスの先発した投手の最速記録が1~4位までジョイスのものになったという。

人類最速に最も近い23歳は今後、金字塔を打ち立てるのか。世界中で期待が高まっている。

構成●THE DIGEST編集部

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