阪神・村上 才木MVP獲得援護へ水谷封じる「手助けを少しでも」 18日、交流戦ラスト先発

 練習前、才木(中)、大竹(右)と笑顔を見せる村上

 阪神の村上頌樹投手(25)が17日、交流戦の最終戦となる18日・日本ハム戦(甲子園)の先発に向けて、同球場での投手指名練習で調整した。同学年で交流戦無傷の3勝をマークした才木のMVP獲得を援護するために、交流戦打率・443で首位打者を手中に収めている水谷を封じる。

 「交流戦MVPかもしれない人なんで。才木も交流戦頑張っていた。(今年は)1点しか取られていないし、去年も無失点なんで。今年はチャンスがあるんじゃないかと。手助けを少しでもできるように頑張りたい」

 仲間のために、闘志を燃やす相手は絶好調の水谷だ。現時点で広島・秋山が西武時代の2015年に記録した交流戦歴代最高打率・432を超える。対策について「いろいろあるんですけど低く、しっかり丁寧に投げていこうかなって思うんで」と細心の注意を払う。

 マウンドでは先輩としての意地も見せる。相手先発は東洋大の3学年後輩であるドラフト1位ルーキー・細野が1軍デビューする予定。「いいピッチャーなので、後輩に負けないように頑張りたい。テンポよく投げているところを見せられたらいいなと思います」と気持ちを引き締めた。

 ここまで開幕から10戦連続で火曜日を任されているが、打線の援護にも恵まれず、4連敗中。前回11日のオリックス戦(京セラ)では8回を投げて完投するも自己ワーストの11安打、4失点で5敗目を喫した。「(交流戦)最後の試合ですし。いい形で終われるようにやっていきたいなと思ういます」と右腕。4月30日の広島戦(マツダ)以来となる3勝目をつかみ、チームに浮上への流れを呼び込む。

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