【新日本】タイチ G1選考基準に不満たっぷり「俺らみたいなベテランは無条件で排除したの?」

今年のG1は「幕尻」からの出場となったタイチ

新日本プロレスのタイチ(44)が、真夏の祭典「G1クライマックス」(7月20日、大阪で開幕)の出場権をかけて22日の福島大会からスタートする「出場者決定トーナメント」への疑問を投げかけた。今年のG1は出場20選手中18選手が決まり、漏れた12選手が最後の2枠を争う。タイチは〝幕尻優勝〟を誓う一方で、問題視するのが選考基準だ。

今年のG1は出場枠が昨年大会の32から20に激減し、複数の常連選手が出場者決定トーナメントに回された。棚橋弘至ら5選手とBブロックにエントリーされたタイチは、最後の1枠をかけて戦うことになった。

しかし心曇るのが、本戦出場決定組とトーナメント組を分ける明確な選考理由が一切明かされていないことだ。「尻を叩かれてるのかもしれないけど、こっちもちゃんと理解したい。例えば去年G1で負け越した、結果を残せてない…そういう人たちは予選会からやり直してくださいという説明があるなら、悔しいけど納得はできる。でも、今のままじゃ納得も理解もできない」と困惑の表情を浮かべる。

折しも、木谷高明オーナー同席のもと棚橋社長が会見を行い「若手の抜てき」という指針を示した直後だ。タイチは「それで俺らみたいなベテランは無条件で排除したの? 俺らはカードゲームのカードじゃなく、プライドを持ったプロレスラーなんだよ。ちゃんとした説明もなく、今まで頑張ってきた連中に『ハイ、さよなら』みたいなやり方じゃ、みんな気持ちがバラバラになっちゃうんじゃないの」と複雑な胸中を打ち明けた。

今後も同様のシステムが採用されるのであれば、なおさら〝当確ライン〟をクリアにすべきだというのがタイチの主張だ。「俺だって今年タイトル戦線に絡めていない現状は認めてるよ。ただ、去年KOPW覇者になってるし、2月の札幌では鷹木(信悟)にも勝ってる。そのへんの実績はもう流されたの?って。他のメンバーを見ても、じゃあタッグ戦線で結果残してきたヤツらは意味ないの?って思いもある」と訴えた。

もちろん、このまま終わるつもりはない。「(15日札幌の)『ALL TOGETHER』でも悪性リンパ腫と戦う義兄から、諦めない気持ちをもらったばかりだから。今は十両に陥落したかもしれないけど、ここから勝ち上がって幕内に戻って、本場所(G1)では幕尻優勝するつもりでいるよ」。ベテランの意地を見せつけ、再びG1の舞台に舞い戻ることができるのか。

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