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「音楽のある街高崎」を代表するイベント、高崎マーチングフェスティバルに参加する児童が使用する楽器を確保するため、同協会(群馬県高崎市、本木毅理事長)は不要になった金管楽器の寄付を募っている。新型コロナウイルス感染症拡大前の2019年に31の小学校が出場したパレードが、通常開催に戻った22年に16校と半減するなど参加校が減っており、要因の一つになっている楽器不足を解消したい考えだ。
寄付を募っているのはコルネット、トロンボーン、ユーフォニアム、トランペット、アルトホルン、チューバの6種。楽器がない小中学校に貸与したり、学校の枠を越えて結成する「TMFジュニアバンド」で活用したりすることを想定している。
パレードは旧市内を中心に例年30を超える小学校が出場してきたが、22年16校、23年21校(雨天中止)とコロナを機に減少している。より練習が必要なフロアドリルは19年の9校から22、23年は2校に激減した。
同協会によると、飛沫(ひまつ)感染を防ぐため、金管クラブの活動が制限された影響が大きい。運動会など発表の場が失われ、先輩から後輩に受け継いでいく文化がなくなった学校もある。教員の働き方改革が進み、練習時間の確保が難しくなっている側面もあるという。
今年2月に同協会が小中学校83校を対象に実施したアンケートで、6割超がマーチングの楽器がそろってないことが判明。楽器があれば参加できると回答した学校があったことから、楽器の寄付を募ることにした。
同協会の大沢博史大会本部長は「参加校が減少している要因の一つが楽器。マーチングの灯を消さないように協力してもらえれば」と話している。
問い合わせは協会ホームページの問い合わせフォームから。