福井県立大「恐竜学部」学生の家賃や駐車場代補助 福井県勝山市が新制度、年間最大30万円 

 福井県勝山市は、2026年度に同市で供用開始される県立大恐竜学部(仮称)の新キャンパスに通う学生向けに、家賃や駐車場代などを補助する制度の創設を目指す。月最大2万5千円程度で、県立大の年間授業料の半分ほどに当たる年間最大30万円を補助する。

 6月17日の市会総務文教厚生委員会で理事者が説明した。制度では、市外から市内に引っ越した学生にアパートなどの家賃2分の1の補助(上限1万円程度)をはじめ、市内外の学生に、乗用車の駐車場代やガソリン代などとして月5千円程度、研究活動奨励金として月1万円程度を支給する。

⇒恐竜学部に受験生熱視線…説明会は定員超え、問い合わせ相次ぐ

 また、市外からの引っ越し費用として3万円程度(1回限り)を用意するほか、市内の公共施設の利用料金を市民料金で利用できるようにする。

 同学部は25年度に開設され、1年生は永平寺キャンパスで一般教養科目を受講、2年生から勝山に移る予定。市未来創造課は、将来的な人口減少を見据え、学生の市内居住を誘導したいとして「1年生から市内で生活してもらえるよう制度をPRしていきたい」としている。来年度の当初予算案で計上したい考え。

© 株式会社福井新聞社