【ノア】秋山準がデビュー20周年の潮崎豪とタッグ「俺も三沢さんも未来を託したいというのがあった」

秋山準(左)に逆水平チョップを打ち込む潮崎豪

DDTの秋山準(54)が、ノア・潮崎豪(42)のメモリアルを祝福する。潮崎の「デビュー20周年記念大会」(19日、東京・後楽園ホール)ではタッグを結成し、丸藤正道(44)、杉浦貴(54)組と対戦する。秋山は「最初は記念試合に俺がいていいの?って思ったよ。でも節目にはいたんで、20年を考えれば俺なのかなって今は思ってます」と表情を引き締めた。

2004年7月24日のディファ有明大会。デビュー戦で相手を務めたのが秋山だ(潮崎&本田多聞VS秋山&橋誠)。潮崎に「どういう選手を目指すんだ?」と聞くと「橋さんみたいな、やられても立ち向かう選手です」と返答がきた。ずっこけた秋山が「それはやめておけ。そこは小橋(建太)さんだろ」とたしなめたのもいい思い出だ。

秋山にとっても期待が大きい後輩だった。09年6月13日の広島大会で、潮崎は故三沢光晴さんとGHCタッグ王座に挑戦したが、試合中の事故で帰らぬ人となった。しかも、秋山も同大会で腰椎椎間板ヘルニアを発症。当時、GHCヘビー級王座を保持していたため翌日の博多大会で力皇猛との防衛戦が控えていたが、王座を返上し、潮崎VS力皇の新王者決定戦に変更された。潮崎を指名したのが秋山だった。

「潮崎しか頭になかった。三沢さんが一番気にかけていたし、あの日三沢さんと一緒に戦った選手だし。未来を託したいというのは三沢さんにもあったと思うし、俺にもあったから」と振り返る。

12年12月にノアを退団し、ともに全日本プロレスへ。その後、潮崎はノアに復帰し秋山はDDTに移籍したが、再び方舟マットで再会を果たす。くしくも丸藤&杉浦は、GHCタッグ王座を奪取したばかりだ。

秋山は「彼のプラスになれば。いろんな気持ちを爆発させてくれればいいんじゃないかな」と期待をかけつつ、「お祝いするとしたらGHCタッグチャンピオンから潮崎が勝つ、そのフォローができれば一番のプレゼントだね」と約束。三沢さんの命日を迎えたばかりのリングに、方舟の歴史を知る4人が集結する。

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