夏の主役たち④ 自転車男子 4人の力を集結して入賞目指す日出総合 【大分県】

自転車の4kmチームパシュートで、全国高校総体での入賞を目指す日出総合の4人。県高校総体では学校対抗で別府翔青の後じんを拝した。新谷玲依(3年)は「チーム一丸となって結果を残し、日出総合の名前を全国に広げたい」と奮起を誓った。個人競技の多い自転車だが、数少ない団体種目となるのがチームパシュート。「みんなで一つになって勝つ」という思いは強く、日出暘谷高時代からこれまで多くの日本一を獲得した強豪校として復活を目指す。

チームパシュートは1チーム4人で編成し、ゴールするときの3番目の選手のタイムを計測して優劣を競う。4人が空気抵抗による減速と疲労を避けるため、 先頭交代という技術を使い、スピードとチームワークが良いタイムを出すポイントとなる。全国高校総体に向けて、県高校総体で出た課題を修正する。ゴールスプリント力に定評のある新谷を終盤まで力を温存させ、序盤は持久力のある仲摩泰斗(同)が引っ張り、宮部礼(同)、上田涼太(2年)もサポートする。

ゴールスプリント力に定評のある新谷玲依(左)と仲摩泰斗(右)

仲摩は「できるだけ長く、みんなを引っ張りたい。個人種目だけでなく、チーム競技も勝ちたい」と話す。宮部は「自分の役割はアタック。状況を見ながら何度でも(アタックを)仕掛けてレースをつくりたい」とイメージを膨らます。

チームとしては、常に速度を落とさず、全員の体力を消耗させず、最後のスプリント勝負に持ち込む戦い方を描く。「最後は気持ち。勝ちたい思いが強いチームが勝つ。先輩の強い思いについて行きたい」と上田。レースは最後までどういう展開になるか分からないため、ペース配分がポイントになるが、「諦めない気持ちが最も大事になる」(新谷)。

チーム力で入賞を目指す

(柚野真也)

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