チャン・イーモウ監督が大ヒットSF「三体」劇場版のメガホン握る

中国メディアによると、中国映画界の巨匠、チャン・イーモウ(張芸謀)監督(74)が大ヒットSF「三体」劇場版のメガホンを握る。中国の映画製作・配給大手、光線伝媒(ENLIGHT MEDIA)の王長田(ワン・チャンティエン)董事長が16日、上海国際映画祭の関連フォーラムで発表した。

中国の著名SF作家、劉慈欣(リウ・ツーシン)氏による「三体」は、異星人である「三体人」と地球人との攻防を壮大なスケールで描いた作品で、中国だけでなく世界的に大ヒットした。これまでに中国でアニメ化と実写ドラマ化され、今年はNetflix版実写ドラマも話題になった。

チャン氏は、中国映画界の「第五世代」監督の一人として知られる。1987年に「紅高粱(邦題:紅いコーリャン)」で映画監督デビューを果たすと、翌年の第38回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞し、世界的にその名を知られるようになる。92年の「秋菊打官司(邦題:秋菊の物語)」、94年の「活着(邦題:活きる)」、99年の「一個都不能少(邦題:あの子を探して)」「我的父親母親(邦題:初恋のきた道)」、2002年の「英雄(邦題:HERO)」、16年の「長城(邦題:グレートウォール)」、18年の「影(邦題:SHADOW/影武者)」など幅広いジャンルの作品を手がける。08年北京夏季五輪と22年北京冬季五輪では開・閉会式の総監督を務めた。

チャン氏が「三体」劇場版のメガホンを握ることについて、中国のSNS上では「原作者はもともとチャン・イーモウ監督にメガホンを握ってほしかったんだよね」「チャン・イーモウ監督が原作を忠実に再現するのか、それともサプライズをもたらすのか、いずれにしても期待を超えた作品になるだろう」「主要キャストは(中国の)実写ドラマ版の俳優を起用してほしい」「もっと年齢的に若い監督の方が良くないか?」などのコメントが寄せられた。(翻訳・編集/柳川)

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