長崎県の公立高校、来年度の定員は8840人 2年ぶり減少…選抜試験は3種類に

 長崎県教委は17日、2025年度の県内公立高と県立中の生徒募集定員を発表した。公立高全日制55校の募集定員は、24年度と比べ40人減の8840人で、2年ぶりに減少した。全日制と定時制昼間部は前期・後期制度を廃止し、自己推薦による特別、一般、再募集のチャレンジの選抜試験3種類を実施する。
 特別選抜は1月28日に実施。各校が指定する文化・スポーツなどの分野で実績がある生徒の「自己推薦(1)」と、指定に限らない分野の実績があり自分の強みを押し出す「自己推薦(2)」がある。各校で検査項目や配点は異なり、定員全体の15%以内で設定する。
 一般選抜は2月18、19日。5教科の学力検査と面接を行う。数学と英語の問題は難易度が異なる2種類があり、各校で選ぶ。一部の学校は、質問に筆記で回答する「紙上面接」を実施する。
 チャレンジ選抜は3月12日。一般選抜の合格者発表後、定員割れした一部の学校で募集する。
 猶興館高(平戸市)は普通科の定員を120人から1学級減の80人にする。同科の入学者数は23年度55人、24年度63人だった。
 定時制8校の募集定員は560人、通信制2校は600人で、いずれも24年度と同じ。昼間部の特別選抜は実施しない。県立中3校の募集定員は各120人とした。
 県教委によると、来春の中学卒業予定者は統計が残る1960年度以降で最も少ない1万1553人の見込み。

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