ネットの偽情報を学生が通報 「学生サイバーパトロールコラボレイター」に群馬県警が40人委嘱

武島センター長から委嘱状を受け取る学生

 群馬県警は、インターネット上にある偽のサイトや情報を発見し通報する「学生サイバーパトロールコラボレイター」に、学生40人を委嘱した。

 前橋市の県警本部で委嘱式を行った。県警サイバーセンターの武島純センター長が、参加した学生22人に委嘱状を手渡し、昨年度からコラボレイターを務める学生が活動内容を説明した。

 委嘱式の後、同市のJR前橋駅で詐欺の手口を説明する冊子などを配り、ネット上の防犯対策を周知した。群馬大3年の田中聖也さん(20)は「被害を一件でも多く阻止したい」と意気込んだ。武島センター長は「若い人のアイデアや発信力を生かしてほしい」と期待した。

 県警によると、昨年のサイバー犯罪の相談件数は過去最高の6714件で、前年から2596件増えた。今年は4月末時点で2362件と前年同期より185件多く、増加傾向が続いている。ネットで注文した商品が届かなかったり、個人情報の流出や不正利用が不安になったりして相談する例が多いという。

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