東日本の太平洋側 夕方にかけて雨のピーク 土砂災害や低地の浸水・河川の増水に注意・警戒

 前線や低気圧の影響で、きょう(火)午後は東日本の太平洋側で非常に激しい雨の降る所がある見込み。短時間で雨の量が一気に増えるおそれがあるため、道路の冠水や河川の増水、土砂災害、交通機関への影響などに注意・警戒が必要となる。西日本や南西諸島は雨のピークが過ぎても、これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があるため、引き続き土砂災害に警戒が必要だ。落雷や突風にも注意が必要となる。

大雨と低温

 午前中は南西諸島や西日本で非常に激しい雨が降り、久米島(沖縄)はきのうからの雨が300ミリを超えた。沖縄本島地方は引き続き、今夜遅くにかけて土砂災害に警戒が必要だ。この時間は、紀伊半島や東日本の太平洋側に発達した雨雲がかかっている。東海は夕方にかけて、関東甲信は今夜にかけて、場所によって滝のような雨の降り方となる見込み。河川の増水や土砂災害、道路の冠水や、交通機関の乱れなどに注意・警戒が必要だ。

 冷たい空気が流れ込んでいるため、東北南部や関東甲信は午後もあまり気温が上がらない見込み。関東甲信はきのうより10℃以上も低い所があり、夏の暑さから4月半ばごろの肌寒さに引き戻されそうだ。ただし、屋内はきのうまでの熱がこもっていたりするので、調節しやすい服装が良さそうだ。一方、晴れ間が多い東北北部や西日本は、午後は30℃前後まで上がる見通し。

厳しい暑さに

 あす19日(水)は沖縄で雨や雷雨の所があるが、西日本から北日本は高気圧に覆われて広く晴れる見込み。日中は、西・東日本の内陸を中心に気温が上がり、全国のおよそ3分の1に当たる300地点で30℃を上回りそうだ。内陸は空気が乾くものの、九州北部は35℃を超える所があり、日田(大分)は36℃と今年一番の暑さとなる見込み。東京都心も30℃予想で、暑さが戻りそうだ。

 20日(木)も本州付近は晴れて暑くなるが、九州は午後から雨が降り出す見込み。21日(金)は西日本や東海で雨となり、週末は関東から北日本でも雨の降る所がありそうだ。蒸し暑い地域が多くなるため、体調管理に注意が必要となる。

(気象予報士・高橋和也)

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