黄埔軍官学校設立100周年、旧跡紀念館がリニューアルオープン

黄埔軍官学校設立100周年、旧跡紀念館がリニューアルオープン

16日、リニューアルオープンした黄埔軍官学校跡紀念館。(広州=新華社記者/胡林果)

 【新華社広州6月18日】中国広東省広州市黄埔区の長洲島にある黄埔軍官学校旧跡紀念館が16日、同校設立100周年を期に修繕と全体的な改良を施し、面目を一新してリニューアルオープンした。

 館内にある軍官学校本部を復元した展示室には、政治部、校長室、事務局、孫中山(そん・ちゅうざん、孫文)が使った総理室、学生宿舎など20以上の空間が再現され、歴史の息遣いに満ちている。教室の学習机や事務机の上には新聞や文書が置かれ、学生宿舎には白いベッドと四角く畳まれた寝具が並ぶなど、細部にもこだわり、かつて教官と学生たちが共に学び、訓練に励み、生活していた光景をよみがえらせている。

黄埔軍官学校設立100周年、旧跡紀念館がリニューアルオープン

16日、「国共合作の不朽の記念碑-大革命期の黄埔軍校(1924~27年)」をテーマとする校史展。(広州=新華社記者/胡林果)

 紀念館のスタッフによると、校内で単体として最も大きな建物は1926年に建てられた黄埔軍官学校クラブで、現在は音楽室やパチンコ室などが復元され、軍校の教師や学生たちの課外時間の様子を生き生きと紹介している。

 設立100周年に際し、「国共合作の不朽の記念碑-大革命期の黄埔軍官学校(1924~27年)」をテーマとする校史展が、規模や展示をより充実させ、内容も新たに開催を再開。卒業証書や回想録の手書き原稿なども展示に追加し、歴史上のシーンをより鮮明に示している。

黄埔軍官学校設立100周年、旧跡紀念館がリニューアルオープン

16日、黄埔軍官学校跡紀念館に設けられた学生宿舍などの情景を再現した空間。(広州=新華社記者/胡林果)

 紀念館では、国内外の代表的な卒業生やその子孫100人にインタビューした「黄埔軍官学校建校百年百人口述歴史」活動も企画。さらに、「黄埔在籍記録照会室」データベースも16日よりオンラインで運用を開始した。このデータベースは黄埔軍官学校旧跡紀念館と抗日戦争の元兵士を支援する「関愛抗戦老兵公益基金」が共同で準備を進め、これまでに黄埔軍官学校の本部、各分校、付属の各訓練クラス、各兵科学校を含む黄埔軍官学校の学生17万人余りのデータを収録している。(記者/張程喆、胡林果)

黄埔軍官学校設立100周年、旧跡紀念館がリニューアルオープン

16日、「国共合作の不朽の記念碑-大革命期の黄埔軍校(1924~27年)」をテーマとする校史展を見学する来場者。(広州=新華社記者/胡林果)

© 新華社