福井発の「寿司ダンス」子どもたちが7月パリで披露へ 道の駅でステージ、すしねた衣装でキレキレ

にぎりずしの衣装を着込んでダンスを披露する子どもたち=6月16日、福井県越前市の道の駅越前たけふ

 福井県越前市の道の駅越前たけふで6月16日、福井市のダンス教室に通う小中学生がにぎりずしを背負った衣装に身を包み、講師考案の「寿司ダンス」を披露した。7月にはパリで開かれる日本文化の総合博覧会「ジャパンエキスポ」に出演する予定で、渡航費の支援を福井県に特化したクラウドファンディングサービス「ミラカナ」で募っている。

 講師を務める竹澤優さん=同県永平寺町=は、長女の運動会で見た、すしねたを背負ってゴールに向かう借り物競走から着想を得て、寿司ダンスを完成させた。現在は講師の傍ら東京でダンスにまつわる活動を続け、そこで知り合ったジャパンエキスポの関係者から出演オファーを受けた。舞台ではダンスを通し、日本の豊かな海産物やすし文化を世界に発信する。

 にぎりずしのコスチュームはサーモンやまぐろ、うに、いくらなど8種類。教室生の母親による手作りで、リュックに白い枕をかぶせ、すしねたごとにフェルトで装飾している。

 この日は小中学生25人ほどが参加。切れのあるユニークな動作の寿司ダンスや、恐竜をモチーフにした「ダイナソーダンス」を踊り、会場を沸かせた。寄付を呼びかけるチラシも配布した。小学6年の女子児童は「本番ではたくさんの人の前で踊り緊張するかもしれないけれど、見る人を笑顔にしたい」と意気込んでいた。

 寄付の目標額は200万円。CFサイト「レディーフォー」から。一口5千円~30万円で、感謝のメッセージや冷凍にぎりずしなどの返礼品がある。

 ◇ミラカナとは 福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス。県内でプロジェクトを始める人の資金調達を応援するプラットフォームとして福井新聞社、福井銀行、福邦銀行が連携。CFのレディーフォー、応援購入サービスのマクアケいずれかを通じて支援・購入を募る。累計支援額は2億1千万円、プロジェクトの達成率は91%(数字は2023年末時点)。

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