体罰にアンケート偽造…教員の不適切指導が後絶たず 岩手県内

不適切指導に関する懲戒処分について陳謝する県教委の職員ら=17日、盛岡市・県庁

 岩手県内で教職員の不適切指導が後を絶たない。県教委は17日、児童に体罰をし、自身の指導に関する記載があったアンケートを裁断して偽造するなどした盛岡教育事務所管内の小学校の男性教諭(58)を停職6カ月の懲戒処分とした。体罰や暴言を繰り返した県立高の男性指導教諭(57)も戒告処分にした。再発防止策を強めている中で相次ぐ不祥事に、保護者から憤りの声が上がった。

 県教委によると、小学校教諭は昨年9月下旬、4年の児童1人に対し、授業中に肩部分の服をつかんで立たせ、両腕を持ち上げて移動させた。10月25日は学校が行った保護者対象の「いじめアンケート」にこの行為が分かる記載があったため、シュレッダーで裁断。白紙のアンケートに保護者名と「いじめを見聞きしたことはない」と記入し学校に提出した。

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