タイ裁判所、タクシン元首相の保釈許可 王室に対する不敬罪で起訴

Panu Wongcha-um

[バンコク 18日 ロイター] - タイの裁判所は18日、王室に対する不敬罪で起訴されたタクシン元首相の保釈を認めた。地元メディアが伝えた。公判前の勾留を免れることになる。

2015年のメディアインタビューで王政を侮辱した発言をしたとされるが、タクシン氏は起訴内容を否定している。

不敬罪は最高15年の実刑判決が下る可能性がある。

タクシン氏は起訴直後に保釈を求めていた。地元メディアによると保釈金は50万バーツ(1万3600ドル)。

これとは別に憲法裁判所は野党「前進党」とセター首相を巡る訴訟の次回審理をそれぞれ7月3日と7月10日に設定した。

昨年首相に就任したセター氏は内閣人事を巡って解職される可能性がある。

前進党は昨年行われた下院選で第1党となったが政権を樹立できなかった。王室への侮辱を罰する「不敬罪」を定めた刑法改正を公約に掲げたことで解党を命じられる可能性がある。

憲法裁はまた今月初めに始まった上院の議員選出手続きは合法との判断を下した。軍が任命した議員の任期が満了し、新議員が選出される運びとなった。

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