ブラジルで石油生産日量8万バレル減、当局ストで=業界団体

Rodrigo Viga Gaier

[リオデジャネイロ 17日 ロイター] - ブラジルで石油事業の許認可を出す行政機関、国立再生可能天然資源・環境院(IBAMA)の職員による部分ストライキで、同国の石油生産が日量約8万バレル程度減少しているもようだ。業界団体の石油・ガス研究院(IBP)のアルデンギ会長が17日明らかにした。

IBAMAの14州の職員は数カ月間にわたり、環境ライセンスの手続きなどの行政サービスを長引かせた後で、先週14日に賃金や労働環境を巡って正式にストを行うことを決めた。

アルデンギ氏はリオデジャネイロでの業界イベントで記者団に対し、IBAMA職員と政府の労働争議が160日以上続いていると説明。「石油生産の減少は日量5000─1万バレルから始まり、14日には同8万バレルに達した」と語った。

国営石油会社ペトロブラスは5月、IBAMAのストが同社の油井の許認可に影響しており、年間生産の2%相当の打撃を受ける可能性があるとの推定を示した。 全国規模の労働組合Ascemaは14日、石油・ガス業界で十数社が環境ライセンスの遅れで影響を受けていると指摘した。

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