税務署語る男「税金超過分 3万7485円 ATMで受け取って」60代女性 99万137円だまし取られる 富山

税務署職員をかたる男に「税金の超過3万7485円をATMで受け取ってもらえるか」と言われ、60代の女性が99万137円をだまし取られていたことが17日までにわかりました。

警察によりますと今年5月28日、富山市に住む60代女性宅の固定電話に税務署の職員を名乗る男から電話があり「税金の超過が3万7485円ある。ATMで受け取ってもらえるか。受け取るためには生年月日と今から言う書類番号が必要」などと、2種類の番号を伝えられ、さらに「今後の手続きは、金融機関の職員が対応するので、電話があれば対応してほしい」などと言われました。

数分後に金融機関を名乗る女から電話があり、「本人確認するため “生年月日” と “書類番号” を教えてほしい」と言われました。

60代女性が “生年月日” と “書類番号” を伝えたところで、女は「本人確認ができたため税金超過分を返す。時間がないので、急いでATMに行ってほしい。着いたら今から言う番号に電話してほしい」などと告げられました。

60代女性は金融機関に向かい女に言われた電話番号に携帯電話で連絡し、指示に従いATMを操作すると「手続きがうまくいかなかった。もう一度操作をお願いします」と言われたということです。

女性は再び指示に従いATMを操作しましたが、ATMにエラーが画面が表示され、言われるままにATMを操作、知らないうちに他人名義の口座に振り込んでいたものとみられます。

後日女性が、自分の口座残高を確認したところで他人名義の口座に99万137円を振り込んでいたことに気付き、警察に届け出たということです。

警察は、官公庁の職員を名乗り「ATMで給付金が受け取れる」などとかたり「今日中に手続きが必要」などと慌てさせてATMに向かわせるのは特殊詐欺の手口であるとして注意を呼び掛けています。

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