グローリー世界王座挑戦の原口健飛「ボコボコ作戦ですよ。とにかく殴り続けるだけ」

 記者会見を行った原口健飛

 「キックボクシング・グローリー」(7月20日、ロッテルダム)

 世界最大のキックボクシング団体「グローリー」の世界フェザー級王者ペットパノムルン(ペッチ)・キャットムーカオ(29)=タイ=に挑戦するRISEの原口健飛(26)=ファッシネイトファイトチーム=が18日、都内で記者会見を行った。

 原口はRISEで2021年11月14日と2022年8月21日にペッチと対戦。初戦は判定負けも「初めてあんなにボロボロにされた」という完敗だった。2戦目は5ラウンド戦っても決着がつかず、延長判定までもつれこむ接戦で惜敗したが「見れば見るほど反省点が」あるという。

 「2回目に負けてから、ペッチのために生きてきた。ようやくたどり着いた、よくたどり着いたなという気持ちです」と打ち明けた原口。その間、海外の強豪4人を倒してきた(3KO勝ち、1判定勝ち)が、「ペッチの倒していない選手をKOすれば少しはたどり着けると思ったので、ペッチのためだけにやってきた」、ベルトよりも「ペッチに勝つことの方が大きい」という。

 作戦については「今回は前回とは全く違うファイトスタイル。前回やったことは一切ないくらいガラッと変える。3回目やけど、違う自分でやろうかなと思います」と変身を宣言。具体的には「ボコボコ作戦ですよ。とにかく殴り続ける、それだけ」と明かすとともに、「全部に反応してカウンターばかりになると印象が悪い。無視するところは無視して、自分のやりたいことだけやろうと思います」と話した。

 海外は初めてだが、「1人で行くわけじゃないから、不安は全然ない。好きなキックボクシングで行けるのは幸せ」ときっぱり。「正直、(ペッチ戦の機会は)最後かなと思っている」と覚悟を示し、「歴史的な勝利を持って帰れるよう頑張ります。マジで期待してほしい」と誓っていた。

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