午後3時のドルは157円後半で一進一退、豪ドルが上昇

Shinji Kitamura

[東京 18日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅高の157円後半で取引されている。前日海外で強まった円売り地合いは一服となったものの、オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)が理事会で利上げを検討したことが明らかになると豪ドルが買われ、円売り圧力が対米ドルにも波及した。

ドルは午前の取引で一時157円半ばと、前日海外高値の157円後半から反落した。前日はフランスの極右政党「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン氏が、マクロン大統領に歩み寄る姿勢を示したことを受け、仏政局不安の緩和期待がリスクオンの円売りにつながったものの、「仏政治情勢の不安定感は変わらない」(外銀関係者)として、円売り地合いは持続しなかったという。

午後に入るとドルは再び157円後半へ上昇した。豪中銀は市場予想通り政策金利の据え置きを決めたが、ブロック総裁が今回の理事会で利上げを討議したことを明らかにすると、市場の年内利下げ観測が後退するとともに、豪ドルが104円前半から後半へ急伸。対豪ドルで強まった円売りがドル/円を押し上げる展開となった。

結局、日中のドルは157円半ばから後半の高値圏で一進一退となった。市場ではきょうの米小売売上高などに関心を寄せる声が聞かれた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 157.83/157.86 1.0722/1.0724 169.25/169.26

午前9時現在 157.69/157.71 1.0738/1.0742 169.35/169.39

NY午後5時 157.70/157.75 1.0732/1.0736 169.29/169.30

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