ベッツの負傷で「ナ・リーグMVPオッズ」のトップに大谷翔平が浮上「たった1球で状況が一変した」と米誌

現地6月16日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でロサンゼルス・ドジャースの不動の1番ムーキー・ベッツが左手を骨折。デーブ・ロバーツ監督によるとベッツの復帰は6~8週間後と見られている。

ベッツの離脱を受けて米誌『Sports Illustrated』は6月17日、「ベッツの負傷でナ・リーグMVPオッズが劇的に変化」という記事を掲載。「MVPレースは、たった1球で状況が一変した」と伝えた。

「ナ・リーグMVPレースの最有力だったベッツが故障離脱したことで、MVP候補の地位は確実に崩れ去った。ベッツは今季、打率.304、出塁率.405、長打率.488、本塁打10、打点40、得点50と素晴らしい成績を残している。しかし、オッズメーカーは故障したベッツがMVPを受賞するとは考えていない」
同誌は『DraftKings Sportsbook』の最新オッズを掲載し、ベッツに代わって大谷翔平がトップに立ったと伝えた。大谷に続くのは、ブライス・ハーパー、フェルナンド・タティースJr.、マルセル・オズーナ、フレディ・フリーマンで、ベッツは8位まで後退している。

その大谷は17日のコロラド・ロッキーズ戦でベッツに代わり、ドジャースのトップバッターを担った。今季2度目の「1番・DH」で出場すると、2死二塁で迎えた第2打席でチーム2点目となる右前適時打。さらに4回には右中間に打球をはじき返すと、俊足を飛ばして二塁打としてみせた。6回にも左翼線に二塁打を放った大谷は、3安打の猛打賞。1盗塁も記録している。

ベッツの負傷について、「欠かせない選手だと思いますが、起きたことは起きたこととして、早期回復を祈りながら、チームとしてカバーできるように頑張りたい」と語っていた大谷が、早速リードオフマンとしてチームの勝利に貢献した。

構成●THE DIGEST編集部

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