大の里、最速Vの興奮再び 地元・津幡にトロフィーや賞状 「たくさんの人に見てほしい」

大の里が受けたトロフィーや賞状に見入る町民=18日午前9時10分、津幡町文化会館シグナス

  ●町文化会館シグナスで展示

 5月の大相撲夏場所で史上最速優勝を果たした大の里(津幡町出身)が、千秋楽の表彰式で受けたトロフィーや賞状の展示が18日、町文化会館シグナスで始まった。本人が町教委に打診して実現した展示で、大の里は町教委を通じ「地元のたくさんの人に見てほしい」とコメントした。

 大の里は新小結の夏場所で12勝3敗で初優勝した。所要7場所の制覇は、幕下付け出しでは輪島(七尾市出身)の15場所を大きく更新して最速。付け出しを除いても春場所の尊富士の10場所を上回った。新三役での優勝は1957年夏場所の安念山以来67年ぶりで、初の殊勲賞と2度目の技能賞にも輝いた。

 シグナスに並べられたのは、「賜盃にその名を刻し永く名誉を表彰する」と記された表彰状などのほか、殊勲賞、技能賞の盾も飾られた。

 訪れた町民は夏場所の興奮を思い出すように見入り、「横綱になるんかね」などと期待を寄せた。

 展示は7月の名古屋場所までの予定で、町職員の長井恒輝さんは「祝福ムードを味わってもらい、また応援する気持ちを高めてほしい」と話した。

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