医療事故で患者が死亡 静岡県立静岡がんセンター 麻酔の導入方法に問題か

静岡県立静岡がんセンターは手術をした際の麻酔の導入方法に問題があり、患者が死亡する医療事故があったと発表しました。

県立静岡がんセンターで2022年9月腸閉塞の手術を受けた当時70代の男性患者が手術翌日に死亡しました。

医療事故調査委員会は麻酔の際に患者が嘔吐し、肺に嘔吐物が流れ込んで誤嚥性肺炎を引き起こしたとしています。臨時で組まれた手術だったため、麻酔科内で具体的な麻酔導入方法が検討されず、誤嚥性肺炎のリスクについても説明されていませんでした。

病院は4千万円を支払うことで、2024年3月に遺族と和解しました。

病院は再発防止策として、麻酔導入法は個人の判断ではなく麻酔科内で検討することや、麻酔導入時に嘔吐した場合、気管支用のカメラで誤嚥の有無を確認することなどを指摘しています。

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