生活保護費だまし取った詐欺罪などに問われる 書類を偽造「受給者高齢で気付かないと思った」検察指摘 元宇部市職員起訴内容認める

生活保護の受給に関する書類を偽造し、現金をだまし取ったとされる元宇部市職員の男の裁判です。

きょうは追起訴分の審理があり、あわせて56万円近くをだまし取ったとする追起訴内容を認めました。

有印私文書偽造、同行使、詐欺の罪に問われているのは、宇部市の元職員の男(26)です。

起訴状によりますと元職員は、市生活支援課の係員として業務にあたっていた去年、生活保護の支給に関する書類に受給資格がなくなった人の名前などを記入して書類を偽造し、生活保護費37万円あまりをだましとったとされます。

このほか、2022年から23年にかけて、追加支給する必要があった生活保護費56万円あまりについても、書類を偽造し、本人に渡さずだまし取ったとして追起訴されています。

きょうの追起訴審理で元職員は「間違いありません」と追起訴内容を認めました。

検察側は、冒頭陳述で、元職員が担当していた生活保護の受給者が高齢であることなどから、「追加支給分を渡さなくても気づかない」と考え、生活費などに使うためだまし取ったと指摘しました。

検察側は、業務上横領でも追起訴を予定しているということです。

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