「置き配」窃盗のベトナム国籍の男、起訴内容認める 群馬・前橋地裁高崎支部公判

 玄関前に置かれた「置き配」の荷物を盗んだとして、窃盗の罪に問われたベトナム国籍で住所不定の無職の男(25)の初公判が17日、前橋地裁高崎支部(井筒径子裁判官)であった。男は2件の起訴内容を認めた。検察側は「大胆かつ悪質で身勝手な犯行」として懲役1年4月を求刑、弁護側は1年を下回る懲役と執行猶予付きの判決を求めて即日結審した。

 被告人質問で検察側は、事件当時、近隣では同様の被害が発生していたとして関連を追及。男は「していません」などと述べた。弁護側は男が自身のお金で被害弁償をしていると説明した。

 最終陳述で男は「被害者に迷惑をかけてしまい反省している。今後、罪を犯さないと誓います」と述べた。

 論告などによると、3月28日、高崎市内の住宅玄関先に置かれた保湿乳液1箱(購入価格2871円)を窃取。また4月4日には同市内の住宅玄関先に置かれたコンタクトレンズ洗浄液1箱(購入価格955円)を盗んだとされる。

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