生活道路の除排雪の課題を札幌市民と専門家らが議論 増加する排雪費用の一方、下がる町内会加入率 費用を負担しない世帯への不公平感も

これから本格的な夏…という時期ですが、札幌市では生活道路の除雪と排雪をどう持続可能なものにしていくのか、市民や専門家を交えた検討会が開かれました。

札幌市 秋元克広市長
「市民との役割分担を根本的に議論していく必要があるのではないか」

1回目の検討会には、北海道大の教授や一般市民など9人が参加しました。
主なテーマは、札幌市内で3800キロにもなる生活道路の除排雪です。
排雪については地域と札幌市が協同で行っていますが、介護サービスの事業者や宅配事業者など、地域住民以外の人の通行も増え、生活道路の重要性が増しています。

また、排雪費用が上昇する一方、町内会への加入率は下がっているため、費用を負担する世帯と負担しない世帯ができ不公平感が増しているほか、作業員の担い手不足なども課題となっています。

検討会の市民委員
「かき分け除雪したときに家の前の雪が残る、それが問題」

検討会 高野伸栄座長
「どういうことをやってきたか、どういうことを考えているか、将来に向けてこんなアイディアがある、など出していただいたので、まずは初回としてはいい議論ができた」

市がこうした検討会を開くのは今回が初めてで、市は今後も検討会を重ね、市民目線で出た意見を参考にしながらルール作りを検討したいとしています。

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