県内で大雨 今治・玉川で135.5ミリ 擁壁崩壊や土砂崩れ、停電も

雨の影響で住宅と農地の境の擁壁が崩壊し、住宅敷地内の電柱などが倒れた=18日午前11時半ごろ、今治市朝倉上(撮影・西尾寛昭)

 低気圧や梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、愛媛県内は17日から18日朝にかけて大雨となった。松山地方気象台は一時、南予南部と東予西部に大雨警報(土砂災害)を出した。雨の影響で擁壁の崩壊や小規模な土砂崩れによる道路の通行止めが発生した。

 気象台によると、17日午後6時の降り始めから18日午前11時までの雨量は今治市玉川135.5ミリ、石鎚山成就社114.0ミリ、西条市周布110.0ミリなど。

 今治市朝倉上では、住宅と農地の境の擁壁が雨の影響で崩壊し、住宅敷地内の電柱などが倒れた。今治市によると、電柱が市道の一部をふさいだため約5時間通行止めとなった。

 住人の女性(74)は「午前5時ごろだったか、『ドーン』と大きな音がした。雷かと思い、とても驚いた」と話した。

 県のまとめによると、今治市吉海町名の県道名駒友浦線で斜面の土砂が落下し、約3キロが一時通行止めとなった。西条市と伊方町で計約500戸が一時停電。宇和島市の小学校1校が臨時休校し、同市と愛南町の小中学校計24校が始業時間を遅らせた。

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