ブアカーオの相手オウヤン欠場 代役はストーヤン ブアカーオ気にせず「誰とやっても勝つだけ」

 ブアカーオ・バンチャメーク(右)の対戦相手に決まったストーヤン・コプリヴレンスキー

 「K-1 WORLD MAX 2024」(7月7日、国立代々木競技場第二体育館)

 K-1は18日、都内で記者会見を開き、K-1WORLD MAX-70kg世界最強決定トーナメントでK-1レジェンドのブアカーオ・バンチャメーク(タイ)と対戦予定だった優勝候補のオウヤン・フェン(中国)が欠場することを発表した。代わってストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア)がブアカーオと対戦する。

 K-1のカルロス菊田プロデューサーは「オウヤン選手が練習中の負傷で欠場になりました。経緯としては、6月5日、練習中にケガをしてドクターから肋骨(ろっこつ)骨折による全治4週間と言われたようです。ワイルドカードのブアカーオ戦を発表し、なおさら本人はやりたがっていたようで、10日間静養していましたが、残念ながら間に合わずに欠場になりました」と理由を説明した。

 コプリヴレンスキーを代替選手に選んだ理由は「3月20日の開幕戦でムシンスキ選手に僅差の敗北を喫しましたが、実力は世界屈指。リアリティーを当てるのはストーヤン選手しかいないと判断しました」と説明した。

 菊田氏は13日に開催されたK-1ファイティングネットワークルーマニア大会を視察した際、試合が直前でなくなったコプリヴレンスキーと会っていたといい、「本人は準備ができていると言っていました。彼の最近の練習動画をみたら、すごい仕上がりになっていますので、ブアカーオ戦を勝てば優勝を狙える存在だと思っています」と期待をかけた。

 コプリヴレンスキーは世界最大のキックボクシング団体であるグローリーでライト級2位の強豪で、2017年には現グローリー世界ライト級王者のティジャニ・ベズタティに勝利している。今年3月のK-1WORLD MAX-70kg世界最強決定トーナメント開幕戦ではカスペル・ムジンスキ(ポーランド)と対戦し、試合終了間際にダウンを喫して判定負けとなった。

 ストーヤンは「俺は1回戦を含めこのトーナメントに集中しているし、このビッグマッチに向けて準備は出来ている。俺にとってブアカーオは生ける伝説。そんな彼との試合はまさに夢のようだ。俺が幼少期のころ、ブアカーオの試合を見て沢山のことを学んだ。彼は俺にとってモチベーターさ。だからこそ、本当にこのカードにはとてもワクワクしている。K-1に対しては改めて感謝を伝えたい。自分史上最高のストーヤンを見せてやる。K-1ファンのみんな、俺が戻ってきたぜ。このトーナメントを見逃すなよ。最高のショーを見せてやるよ」とのビデオメッセージを寄せた。 なお、ブアカーオは対戦相手の変更に対して「誰とやっても勝つだけ」とコメントし、気にしていないという。

 1回戦の組み合わせは次の通り。

 ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア)-ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)

 デング・シルバ(ブラジル)-ダリル・フェルドンク(オランダ)

 ヴィクトル・アキモフ(ロシア)-ロマーノ・バクボード(スリナム)

 カスペル・ムシンスキ(ポーランド)-ゾーラ・アカピャン(アルメニア)

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