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柏崎市は新たな特産品にしようと進めていた「ヒゲソリダイ」の養殖の事業化を断念しました。市場価格が安く採算が取れないということです。
ヒゲソリダイは、しま模様にあごが白くヒゲを剃ったあとのように見えることからその名がつけられました。柏崎市の海洋生物環境研究所では現在、3000匹が冬の出荷に向け養殖されています。しかし...
■柏崎市産業振興部農林水産課 荒井貴裕課長
「出荷は、今年(冬)で終わってしまいます。(漁業者と話し合い)ヒゲソリダイに関しては、諦めてみよう養殖を断念しようということになった。」
海洋生物環境研究所は、2018年に日本初となるヒゲソリダイの完全養殖に成功し、事業化に向け試験養殖を続けてきました。新たな特産品として売り出そうと、柏崎市も試食会を開催するなど力を入れてきましたが、市場価格が安く採算が取れませんでした。
■柏崎市産業振興部農林水産課 荒井貴裕課長
「養殖というと経費がかかります。経費をかかった部分でそのまま価格に上乗せできればいいが、市場価格があるのでなかなか収支をとれる見込みが立たない。」
現状、1匹の卸値は400円あまり。仮に5000匹を出荷した場合、採算を合わせるには1匹約2000円に卸値を設定しなければいけません。現在、地元の漁業組合の冬場の収入源にもなっていて、今後の影響が心配されますが、柏崎市は他の水産物のアピールをしていきたいといいます。
■柏崎市産業振興部農林水産課 荒井貴裕課長
「柏崎市としては、夏の水産物(アラ・笠島のモズク)や秋には鮭もあがりますので、そういったことを知ってもらって柏崎市に人が来て観光業飲食業にプラスになればと思っています。」