佐渡島の金山 世界遺産登録へ最後の一押し-副知事や佐渡市長が政府に要望【新潟】

副知事や佐渡市長が政府に要望

「佐渡島の金山」が世界遺産に登録されるのか、世界遺産委員会の開催まで1カ月あまりとなっています。ユネスコの諮問機関から追加の情報を求められた中、副知事や佐渡市長などが関係省庁を訪れ、「最後のお願い」をしました。

18日、外務省を訪れたのは橋本憲次郎副知事や渡辺竜五佐渡市長、そして佐渡島の金山の世界遺産登録を目指す議員連盟のメンバーです。7月末の世界遺産委員会での登録実現に向け、上川外務大臣に要望書を手渡しました。

■橋本憲次郎副知事
「まさに最終コーナーを回った認識。一方で何点か宿題をもらっているので、国の指示をもらいながら地元としてできることを何でもやろうと対応を検討している。」
■上川陽子外務大臣
「まさに1カ月後に迫っている世界遺産委員会に向けて、みなさんと連携しながら取り組んでいきたいと決意した。」

佐渡島の金山の世界遺産登録を巡っては、6月上旬、ユネスコの諮問機関イコモスが推薦された資産の範囲を見直すことや、価値や景観の保全地帯を拡大させることなど、3つの追加情報を求める勧告を出しました。

一行は盛山文科大臣や林官房長官とも面会し、勧告への対応や委員国への働きかけなど政府一丸での取り組みを要望しました。
■橋本憲次郎副知事
「四半世紀にわたって取り組んできた熱意を伝え、是が非でも今年度の登録をお願いしたいと、最後のお願いということで市長と要望した。」
■渡辺竜五佐渡市長
「国にすべて任せるのではなく、地元もいろんなことを考えてできることをできるだけスピーディーにベストを尽くしていく。それが地元としてできる最大の仕事。」

7月末、インドで開かれる世界遺産委員会での登録に向け、県は22日県民会議を開催し、さらなる機運醸成を図ります。

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