5月の埼玉県内企業倒産 3か月連続で30件超

 5月の県内企業の倒産件数は36件で、3か月連続で30件を上回ったことが、帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 倒産件数は、コロナ禍前の水準を上回っています。

 調査によりますと、先月に1000万円以上の負債額を抱えて倒産した県内の企業は36件で、前の年の同じ月と比べて6件増えました。

 1か月あたりの倒産件数が、30件を上回るのは、3か月連続です。負債総額は、28億6600万円でした。

 このうち7割以上は、負債額が5000万円未満の小規模倒産です。

 業種別では、建設業が10か月連続で最多となりました。

 帝国データバンク大宮支店は「1か月あたりの倒産件数は、コロナ禍前は30件弱だった水準を上回る状況となっている」と指摘しています。

 その上で、「物価高や人件費の高騰などが、企業の収益にマイナスの影響を与えている。短期間で倒産が急増することは予想しづらいが、1か月あたりで30件を超えるペースはしばらく続く」と分析しています。

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