奥州市前沢・殺人未遂 初公判 女が起訴内容認める

2023年1月、奥州市の自宅で同居する祖母を包丁で殺害しようとしたとして、殺人未遂の罪に問われている女の裁判員裁判が18日始まり、女は起訴内容を認めました。

殺人未遂の罪に問われているのは、奥州市前沢七日町裏の無職・千葉明子被告35歳です。
起訴状などによりますと、千葉被告は2023年1月3日の午後10時ごろから午後10時15分ごろまでの間に、奥州市前沢の自宅で同居していた当時97歳の祖母タへさんの右腕と首を台所にあった包丁で突き刺し、殺害しようとした罪に問われています。
これによりタへさんは全治2週間の傷を負いました。

18日、盛岡地裁で行われた初公判で、千葉被告は起訴内容を認めました。この裁判では、自閉スペクトラム症と診断されている千葉被告の責任能力が争点となっています。
冒頭陳述で検察側は「自らの意思と判断で合理的な行動をしていた」と指摘しました。一方弁護側は、「犯行時は判断能力が著しく損なわれていた」と主張し、執行猶予付きの判決を求めました。

裁判は6月25日に結審し、判決は7月1日に言い渡されます。

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