鹿児島県霧島市隼人の鹿児島神宮で16日、お田植え祭があった。地域に伝わる田植え歌が合唱される中、すげがさに脚半、たすき姿の約30人が神宮近くの神田約800平方メートルに苗を手植えし、豊作を祈った。
たすき姿の早乙女・早男に扮(ふん)したのは、地元の宮内小児童を含む地域住民やJAあいらの職員。神事と田の神舞の後、水田で2列に並んで向かい合い、田植え歌に合わせて後退しながら稲苗を植えた。
田植え歌は、苗を育てる姶良市加治木町木田の住民有志のほか、神宮周辺の4つの奉納団「トド組」が順に披露。晴天に朗々と響き、田植えを盛り上げた。
宮内小6年の山口花さんは「最初は汚れるのが嫌だったが、親戚に教わりうまくできた」と笑顔を見せた。