約28億円・一般会計補正予算案など可決 鹿児島県議会最終本会議 鹿児島県

鹿児島県議会は18日、最終本会議を開き、28億円あまりを計上した一般会計補正予算案などを原案通り、可決しました。
任期中、最後の議会で登壇した塩田知事は、鹿児島県警の一連の不祥事に改めて苦言を呈しました。

本会議では、28億円あまりを計上した一般会計補正予算案など、議案13件を原案通り、可決しました。

補正予算案には、新たな感染症が発生した場合に備えた、医療機関の施設整備に約3億円、鹿児島県志布志市に新たに開校予定の特別支援学校の基本設計にかかる費用として、約5600万円などが盛り込まれています。

任期中、最後の議会で登壇した塩田知事は、県警の一連の不祥事に言及し、「誠に遺憾」と苦言を呈しました。

塩田知事
「県民の安心安全を守る立場にある県警が、県民の信頼を裏切る事態が生じたことは誠に遺憾。2度とこのような事態が生じないようにする必要がある」

県警の一連の不祥事を受け、県議会は百条委員会の設置を検討しています。

百条委員会は、地方自治法に基づいて調査を行う特別委員会で、関係者の出席、証言、記録の提出を請求でき、正当な理由なくこれらを拒否した場合、刑事告発できるなど強い権限を持っています。

最大会派の自民党は議会閉会後に総会を開き、百条委員会の設置について意見を交わしました。

西高会長によりますと、今後も協議を進め、7月10日の総会で結論を出す考えです。

自民党県議団・西高悟会長
「たくさんの意見が出された。(設置に)否定的な意見はほぼなかった。7月10日の総会はすべての意見を聞いた上で、最終的にどうなるかになる」

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