山形県沖地震から5年 大地震想定・鶴岡市が情報伝達訓練

県内で初めて震度6弱の強い揺れを観測した「山形県沖地震」から18日で丸5年。鶴岡市役所では、大地震を想定した情報伝達訓練が行われ、職員が改めて対応を確認した。

2019年6月18日の夜に発生した「山形県沖地震」では、鶴岡市で県内の観測史上最大となる震度6弱を観測した。この地震で、県内では28人が重軽傷を負い、940棟の家屋に、半壊や一部破損の被害が出た。地震から丸5年となる18日、鶴岡市役所では災害担当の幹部職員など約30人が参加して、市内で再び震度6弱の地震が起きた想定で情報伝達訓練が行われた。地震から5年が経ち、対応にあたる職員が変わったためで、訓練では、二次避難所に不足物資を送る手順などを改めて確認した。今年1月の能登半島地震では、津波警報により市内の国道7号が一時通行止めとなり、支援の方法や物資を輸送する職員の安全確保にも新たな対策が求められている。

(鶴岡市・皆川治市長)
「能登半島地震の対応を踏まえると改善すべき所があるので、日頃から防災意識を高めいざという時に対応できるよう訓練を積み重ねていきたい」

また、地震当時、「防災行政無線が聞こえづらい」と指摘があった鼠ヶ関地域で無線での呼びかけも行われ、その後の改善もあり、18日は聞こえることを確認した。

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