大坂なおみ、グラスコート2大会目2大会目は世界8位に敗れ初戦敗退。1セットダウンから追い上げるも届かず

大坂なおみ、世界8位ジェンにフルセットで敗れる

現地6月18日、「エコトランス・レディース・オープン」(ドイツ・ベルリン/WTA500)シングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の大坂なおみ(フリー/世界ランク113位)は、第6シードのジェン・チンウェン(中国/同8位)と対戦。4-6、6-3、3-6のフルセットの末に敗れ、初戦敗退となった。

26歳の大坂は、今季からツアー復帰。トップ20から勝利を挙げるなど、世界ランク1位に輝いた時の姿が徐々に戻ってきた。今年2つ目のグランドスラム「全仏オープン」(フランス・パリ)は2回戦で敗れたが、3連覇を達成することとなるイガ・シフィオンテク(ポーランド/同1位)からマッチポイントを握る接戦を演じた。

キャリアを通じて12大会の出場にとどまっているグラスコート・シーズンに突入した大坂は、初戦となった「リベマ・オープン」(オランダ・スヘルトーヘンボス/WTA250)で、芝大会で2度目の8強入り。準々決勝では、2019年に全米オープンを制して、世界4位を記録しているビアンカ・アンドレスク(カナダ/同163位)にフルセットの末に敗れている。

今季2度目の対戦となるジェンは、キャリアを通じてグラスコート6大会に出場し、5大会で初戦敗退。昨季は1勝も挙げることができなかった。今大会は、3回戦で敗れた全仏オープン以来の公式戦でグラスコート・シーズン初戦である。

試合序盤は互いに順調にサービスキープでスタート。第5ゲームで大坂は30-30からダブルフォールトでピンチを招くと、続くポイントでも浮いたセカンドサーブを叩かれてリターンエースに。ブレークを許して追いかける展開となった大坂は、第10ゲームのジェンのサービスゲームで0-30とプレッシャーとする。しかし、あと数ポイントが遠く4-6で第1セットを落とした。

セットを取り返したい大坂は、第2セット第1ゲームをラブゲームキープする。リズムを作り、直後の第2ゲームで手にしたチャンスこそ生かせなかったが、そのまま集中力を維持して迎えた第6ゲームでこの試合初めてのブレークに成功。リードを守り切り、6-3でセットを奪い返した。

勝負の最終セット、互いに一歩も譲らず拮抗したラリーが続く中、先にブレークを許したのは大坂。ジェンに押し込まれ、粘り切れずに第4ゲームを落とす。その後、自身のサービスゲームをキープし望みを繋げる。3-5の第9ゲームではチャンスを握ったがあと1本が遠く、3-6とフルセットで敗れた。

試合を通して、ジェンは大坂の4倍以上となる23本のサービスエースを奪い、ファーストサーブのポイント獲得率は88%。大坂はリターンゲームでジェンにプレッシャーをかけることができなかった。

2回戦でジェンは、予選から勝ち上がっているカテリーナ・シニアコワ(チェコ/同30位)と対戦する。

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