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「宝塚記念・G1」(23日、京都)
絶好の条件が整った。5歳を迎え、充実期に入ったプラダリアが6度目のG1挑戦へ臨む。今年の舞台はG2で2戦2勝の淀。宝塚記念3勝、有馬記念4勝のグランプリ男・池添に導かれ、得意舞台で今度こそ頂点へと駆け上がる。
6度目のG1挑戦となるプラダリアが今度こそ壁を突き破る。これまで最高峰の舞台では、3歳時のダービー5着が最高着順。しかし今回は戴冠へ強烈な追い風が吹いている。
阪神競馬場が改修工事中のため、今年の宝塚記念は06年以来18年ぶりの京都外回り。重馬場だった昨年の京都大賞典、のちのG1馬ベラジオオペラを破った2月の京都記念と、淀ではG2で2戦2勝。得意舞台での決戦は、またとないチャンスと言っていい。
池添師も「京都の外回りはいい」と力強く言い切る。「掛かる馬じゃないし、外回りの方がポジションを取りやすい」。前走の大阪杯(6着)はその逆の展開。スタートして中団のインにつけたが、かえって身動きが取れず仕掛けが遅れた。瞬発力よりも長くいい脚が身上なだけに、動きたいタイミングで動けなかったのは痛恨だった。それでも、「展開が合わないなかでも大崩れはしなかった」と地力強化は感じ取っている。
5歳になりサラブレッドとして完成期に入ったのは確かだ。「馬体重の変動が大きかった馬だけど、そのあたりがなくなってしっかり実が入ってきた」。カイ食いも落とさず、しっかりと攻め込めている。「以前は休み明けが案外なところがあった。今回も早めに入厩して調整。1週前の動きを見ても息遣いは問題ない。しっかりやれている」と仕上げに抜かりない。
手綱を取るのはトレーナーの兄であり有馬記念で最多タイの4勝、宝塚記念で武豊に次ぐ歴代単独2位の3勝を挙げる“グランプリ男”池添。盤石の態勢で頂点を取りに行く。