顔が怖い人、両腕の三角形が小さい人は飛びません 力みをなくすセルフチェックにトライ!

朝イチショットは緊張するし、特にドライバーは飛ばしたいという気持ちが前に出てしまってミスすることがよくある。「ドライバーは“飛ばすクラブ”ではなく、もともと“飛ぶクラブ”だから力む必要はない」と話すのは、かつて世界一にも輝いた宮里藍の父でありコーチの優氏。リラックスしているつもりでも力んでしまうのはどうしたらいいの?

「アマチュアは上体に力が集中しているのに対し、プロは上体がリラックスしていて、下半身に張りがある構えを取ります。特に手や腕の力はアマチュアの方の想像よりもはるかに緩いです。ですから、ムダな力を抜くためには、徹底してグリップ圧を緩めてみてください。力の加減ですが、グリップしたときツメの色が変わったらアウトです」

かなり緩いグリップで、上手く当てられなさそうだが、それだけ普段はギチギチに力を入れていたことになる。グリップ圧を意識するだけで、確かに腕の力も抜けた気がする。

「次に意識して欲しいのが、両腕で作る三角形の大きさです。アドレスで力み過ぎると、両腕の三角形が狭まりますよね。逆にゆったりと構えたときは、三角形は大きくなります。これは一目瞭然なので、セルフチェックもしやすいでしょう」

確かにこれは分かりやすい! 腕に力が入ると手首も固まってしまい、フェースを返しきれずにスライスしてしまうことがあるから、三角形の大きさを確認しながら打てばミスを減らせそうだ。

「そして最後に、ベロを出しながら打つのも効果的です。ベロを出していると歯を噛み締められないので、力み過ぎなくなります。上下の奥歯を離して口を半開きにするのもいいですし、人目が気になるようでしたら、アドレスしたあとに微笑むのも効果的です。口元を緩めれば力みが薄れますからね」

ミスが続いたり緊張すると、無意識のうちに顔が強張ったり、歯を食いしばってしまうことがある。そうしたときも、口元を意識すればリラックスできそうだし、グリップにしろ腕の三角形にしろ、力みのサインとして自ら確認できるのは大きい。飛距離を伸ばしたいなら、まずは脱力することを意識していこう。

◾️宮里 優
29歳でゴルフをはじめ、独学でゴルフ理論を構築。36歳の時に男子プロトーナメントの大京オープンにアマチュアとして出場。その後、ティーチングプロの道を歩む。子供たちと一緒に楽しみたいとやらせたゴルフだが、結果的に聖志・優作・藍の3人共プロゴルファーの道を選んだ。

◇ ◇ ◇

●どんなスイング理論でも全ての人には当てはまらない。関連記事『【診断】手のヒラを擦る? 目を閉じてその場で足踏み? 新感覚の理論で自分に合ったアドレスを見つけよう!』をチェック!

© 株式会社ALBA